マリみてをみてる

ニコ生で俺お気に入りの主がオススメしていたのが切欠で、「マリア様がみてる」を1期〜4期までみた。スカートのプリーツが乱れたり白いセーラーカラーが翻ったりしないように気をつけつつ。

1期を見て面白くなかったら4期まで見る気にはならないので、つまり1期がすっげえ面白かった。そして、2期以降、一気に話のクオリティが落ちた気がする。1期のあの厳かな雰囲気と世界観、スール制度による微妙な人間関係はすばらしかった。各薔薇におけるお姉さまと妹の関係性には説得力があって、みんなキャラ立ちしており魅力的。たとえば聖さま志摩子の、相手を信頼しているからこそのドライな関係ってのがどこかリアルで、二人の性格を考えると納得がいくし、その描かれ方がまた上手い。「いばらの森」の互いに依存しまくって二人だけの世界にどんどん突入していく展開もなんかもうすげえし。ただ俺がロサ・ギガンティア派なだけなんですけどね。あと、各人の言動にちゃんと説明が加えられてるっていうか、展開が非常にロジカル。小説のあとがきに作者の趣味がパズルって書いてあるのを見て、納得した。

それが2期以降はどんどん安っぽく薄っぺらい感じに…。原作は1巻しか読んでないけど、原作に忠実に作っているはずだからおそらく原作がそうなのだろう。私服でショッピングとか誰得だし、花寺と合同の学園祭なんか見てられなかった。マリア様要素がどんどん希薄になり、ロサなんとかの名前で呼ばなくなっていき、OPはKOTOKOになり…。夏休みに別荘で過ごしたりしなくていいから、ひたすら学園内の人間関係をやってほしいっす。次回予告や「マリア様にはないしょ」なんかは別にいいんだけど、「とらドラ!」に人生を狂わされた俺としては、本編でもうちょっとパンチの効いたシリアス展開が見たかったなあ。